宝石分析機器の紹介
蛍光X線分析装置(島津製作所)
蛍光X線分析装置は物質にX線を照射し、発生する蛍光X線のエネルギーを解析することで、物質を構成する元素の種類や含有量を調べる装置です。
この装置は非破壊で元素分析ができます。例えば、パライバトルマリンの特定、トルコ石の処理、淡水真珠の特定等に使用します。
紫外可視分光光度計(UV‐2450 島津製作所)
分光光度計は光を利用した分析装置です。
紫外領域と可視領域を用いて物質の吸収スペクトルを測定し、判断します。
例えば、ひすいの処理、カラーダイヤモンドの処理、シロチョウ真珠の処理等の判別に使用します。
宝石発光分析装置(GLIS‐3000)
天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの判別に有効な装置です。
紫外線による蛍光と燐光を用いて天然と合成の判別します。
裸石やジュエリーにセットされた状態でも検査可能です。
フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR 日本分光)
赤外スペクトルを測定するための分析装置です。
物質に赤外線を照射し、透過または反射した光量を測定します。
この測定により物質同定に関する有効な情報を得ることができます。
例えば、天然アレキサンドライトと合成アレキサンドライトの判別、天然オパールと合成オパールの判別等です。
ID100(GIA)
発光分析という、極めて感度が高くダイヤモンドの結晶学的欠陥の検出方法のプロセスを通じて天然ダイヤモンドを合成ダイヤモンドおよびダイヤモンド類似石から識別します。
この装置は、裸石とジュエリーにセットされた状態の石、両方の検査に使用することができます。